オリジナルパッケージソフトウェア
開発の始まり

始めは焼鳥屋さんのWEBシステムを作ることでした。

4店舗を運営する焼鳥屋さんのオーナーとお酒を呑んでいる時に『ウチの焼鳥屋をもっと儲けさせる事、石井社長で可能ですか?』と。

当時、私の会社は、ホームページを作ったり(今はしません:笑)、SEO対策をしたり(今はしません:笑)の会社でしたが、システムエンジニアの技量も低く、焼鳥屋さんをWEBシステムでどうやって売上をあげれるのかなぁ。。と悩みました。とても好意にして頂いている社長だったので、なんとかならないかな・・と考え、社内で会議をしました。

「 WEBシステム 」そのものでは、不可能な事

  • 集客
  • 口コミ
  • 広告

いわゆるプロモーション的な事は出来ないのです。
そこで着眼したのが、原価率を見直せるシステムでした。

『売上』もですが、商売は結果的にいくらの『利益』をだすのか・・・いわゆる『儲け』の部分のシステムを開発しようという事で設計を始める事にしました。

焼鳥は、スタッフの手で1本1本を串に刺して商品を作っていますので、その原価を下げるために必要な事は何か。この商品を作る工賃の最適化を時間で算出し、鶏肉、豚肉、ウインナー、野菜・・・などの資材の仕入れの最適化を行う為に、リアルタイムでお店の注文を本部で一括して確認できるシステムから考えました。

次に売れ行きの良いメニューと悪いメニュー、団体客、固定客、曜日や給料日後の繁忙期などの売上の結果の数字データをマイニングさせ、スタッフの時間と仕入れの資材に無駄の出ないロジックを作ります。一人のスタッフの生産性を計算できる事も可能だと途中で気づき、何の理由で人手が足りていないのかの数字的根拠からお店の運営を管理出来るシステムを設計しました。

この設計図とシュミレーションした企画書を社長に見てもらったら『これは数字的根拠でしかない。我々の商売は相手が人。イレギュラーもある。お宅にお金をはらってまで導入するには不安がある。』と言われました。

そこはベンチャーの気合で社長に言いました。『やってみなきゃ答えはありません。利益に貢献できなければお金は頂きません』と。このシステムは工期に3ヶ月を予測していました。失敗に終われば、3ヶ月間のエンジニアの給料は僕が自腹で払えばいいだけ。だと。

今や私の会社はWEBシステムの会社ですが、その当時はシステム会社ではありませんでしたし、システム会社になろうとも思っていませんでした。大手の広告会社やメディアとの付き合いも少しだけありましたし、挑戦は避けたいところです。

ただ、喜んでもらえる事をすれば、その見返りにお金を頂けるのは商売の根本だと考え起業した自分には、この焼鳥屋が私の会社のWEBシステムで儲かるお手伝いが出来れば、将来会社をシステム会社にしてもいいのかな?と考え、成功したらシステムの代金を下さい。と、社長に言ったことを覚えています。結果的には、データを吸い上げ、独自のロジックでコストを抑えることに成功し、導入後4ヶ月目に開発料の代金をいただくことになりました。

私の会社のシステムが儲けを出したのではなく、『人』のお手伝いをしただけです。その効率を導入前と後で違いがわかれば、そのシステムは無駄ではない。ということなのです。
トリプル・エージャパンは様々なシステムを作る会社ですが、根底にある考えは『人』のお手伝いが出来るか。にあります。